こんにちはしりりんです。
グッドコーチング実践のために、日々勉強中です。今回は、学童スポーツの指導者が陥りがちな事柄についてお話しいたします。
あるお父さんコーチが、選手たちと仲良くなろうと思い、自分の息子から選手一人ひとりのニックネームを教えてもらいました。
選手達同士が使っている呼び方で、名前をもじったもの、見た目に関するもの、中には笑ってしまうものもあったそうです。
練習の時などに、ニックネームで声をかけるようにしたところ、最初は、照れ臭そうに笑っていましたが、しばらくしてからは、すっかり馴染んで、皆んな返事をしてくれるようになりました。
選手達との距離を縮められたと満足していたところ、ある選手の保護者から苦情が寄せられました。子供がニックネームで呼ばれるのを嫌がっていると言うことでした。
選手達の間で通っているニックネームであっても、からかいの対象になっているものや、本人は嫌がっているのに皆んなに使われているものもあります。
指導者がそういったことを知らなかった場合でも、ニックネームを使い続ける事はパワーハラスメントの「精神的な攻撃」や「個人の侵害」に該当してしまいます。
このお父さんコーチは、「おい」や「お前」のように、名前ですら呼ばない指導者もいるなかで、選手との距離を縮めようと、親しみを込めてニックネームで呼ぼうとしたことは、非常に良いことだと思います。
しかしながら、本人がしっくりこない、本人が不快に感じるような呼び方は、たとえ本人が了解していても使わないようにしなければなりません。
成長段階にある傷つきやすい子供たちだからこそ、人格等を否定したり、容姿を侮辱するような言葉遣いや表現は慎まなければなりません。
近年、学校でも性差別を助長させないなどの理由から男女ともに「〇〇さん」と呼ぶようにしています。
言葉は暴力にもなります。その一言で、野球をやめてしまう選手もいます。学校に通えなくなる生徒もいます。細心の注意が必要ですね。
ではでは。