しりりん新米コーチのブログ

少年野球のコーチに挑戦中!

小学生スポーツ活動における母親の負担感をなんとかしたい!

こんにちはしりりんです。

 

ここ最近、チーム内のゴタゴタがあり、改めて、組織運営の難しさを痛感しています。
「プレイヤーズセンタード」の考えの下、少年野球チームの運営では、選手がのびのびとプレーできる環境を指導者が整えるよう努力する事はもちろん、選手の保護者にとってもチームとの関わり方は楽しく、有意義な形であることが大切です。

 

「小学生のスポーツ活動における保護者の関与・負担感に関する調査研究」(笹川スポーツ財団、2018年3月)という調査によると、多くの母親が、「スポーツ活動への関与にやりがいを感じている」一方で、子供がスポーツ活動をしない理由の上位は「保護者の負担」と言う調査結果がえられたそうです。特に低学年においてはこの傾向が顕著で、
1年生では「送迎や付き添いの負担が大きいから」が1位で55.6%、「保護者の係や当番の負担が大きいから」が2位で53.1%となっています。

 

以下はスポーツ活動をしている子供をもつ母親のやりがいと負担感になります。

  • 自分の子供以外も送迎をする やりがい(59%)負担(48%)
  • 自分の子供の送迎をする やりがい(70%)/負担(50%)
  • 試合に付き添う、応援する やりがい(81%)/負担(35%)
  • チーム練習以外の自主練につきあう やりがい(82%)/負担(31%)
  • チーム練習の付き添い、見学をする やりがい(77%)/負担(40%)
  • ユニフォームや練習着の選択をする やりがい(63%)/負担(23%)
  • 子供の弁当を作る やりがい(73%)/負担(48%)

分母がそれぞれで違うため、一概にそうとは言い切れませんが、負担に感じていることがここまで多いとストレスになりますね。

 

これらの結果を受けて、今回の調査研究の考察のなかで、できないこと助け合う運営方針、当番制の在り方の見直し、子供の意思、家族のライフスタイルに合わせて、練習や試合への参加が柔軟に決められるようにすることで、多様な家族が参加しやすくなる。等のチーム運営が提案されているそうです。

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保護者の関わり方はチームによって違いがあり、以下は少年野球チームの事例紹介となります。

  • チームA
    保護者会があり、主な役割は「当番」と「審判」。「当番」の役割は子供たちの体調の監視(指導者へのお茶出しは無し)。保護者会役員には業務の対価として保護者会費から年数千円~1万円程度支払うなど、業務負担の大小を保護者会費で調整。「当番」を無くさないでほしいとの保護者の声もあった。保護者を指導者にせず、指導者ー保護者間での飲食や祝勝会はしていない。選手の遅刻・早退・欠席には寛容(家族行事、地域行事優先。ほかの習い事との掛け持ち可。)
  • チームB
    お茶当番の費用・業務の負担を年々軽減中。現在は必要なジャグなどの一式を選手送迎時に持ってきてもらう程度。輪番制だが、入団直後や幼児のいる家庭は免除。試合や大会時のサポートは当番とは別に、高学年や試合に出る選手の保護者を中心に輪番制で実施。
  • チームC
    各自水筒持参とし、お茶当番は原則無し。夏場のみチームで大型のキーパーで麦茶を用意。作業は練習見学中の保護者か指導者が行う。それ以外の保護者の手伝いは試合時の設営など、指導者が都度お願いする。指導については、中途半端にならないよう、チームの正式な指導者になれない場合はグラウンドでの指導は控えてもらう。保護者会はあり。子供同士のけんかに保護者が入ってしまったときに、保護者会長が仲裁に入ったケースあり。指導者は子供を集めて、同様のことが起きないよう仲間を大切にすることを指導。

これらを参考にして、指導者は選手や保護者などのチームに関わる人たちとのコミュニケーションをしっかりと取り、より良いチームの在り方を目指して、試行錯誤を重ねていく必要があります。

 

とはいうものの、現実は難しい。色んな人がいますからねぇ。なんか憂鬱です。

 

ではでは